「それで」「だから」「なので」「そこで」と英語で文をつなげる表現の種類と使い方

英語で「なので」「だから」「そこで」を表現する言葉としては「and(そして)」、「so(なので)」、「because(なぜなら~なので)」などの単語が使えます。正しく使い分けるために、それぞれの意味やニュアンスの違いを学びましょう。

ここがポイント

  • 「brcause」は日本語の「だから」の訳語に使える
  • カジュアルな話し言葉なら「and」や「so」が便利
  • フォーマルな文書や論文には「therefore」「thus」がぴったり

文章表現における接続詞・接続表現は、文の前後の関係を示す要素です。特に英会話(話言葉)では「順接」を示す表現が多く用いられます。順接は後の文が妥当な脈絡で導かれることを示す表現です。会話の間をつないだり間を持たせたりする「つなぎ言葉」としても重宝します。

接続語にもいくつか表現の種類があります。軽いノリの表現もあればお堅い表現もあります。使用場面やニュアンスに応じた使い分けができるようになっておきましょう。


→英会話の話題を変える「ところで」的英語表現の種類と使い分け方

接続詞の簡単な予備知識

前後の文章の関係・つながりを示す言葉を「接続語」または「接続詞」といいます。

日本語と英語の「接続詞」の違い

日本語の文法では、接続詞は前後の文の意味上の関係によって「順接(の接続詞)」や「逆接(の接続詞)」などに区分されます。「だから」や「そこで」は順接の接続詞です。前後の文が《原因と結果》や《理由と帰結》のような順当な関係であることを示します。

英文法では、接続詞は( conjunction といいますが)前後の文章の構造上の関係によって「等位接続詞」と「従属接続詞」に区分されます。「and(そして)」や「so(なので)」は、等位接続詞です。

英語の接続詞の「意味」は文脈によって違ってきます。同じ単語(たとえば and)が順接だったり逆接だったりする場合があります。


主に口語で使われるカジュアルな表現

口語(話し言葉)では主に and や so のような基礎単語で「だから」「なので」の意味を表現します。これらの単語は、幅広い意味をもつだけに曖昧さがあります。その分だけ堅苦しくなく、しかも幅広い文脈で使えます。

「and」はいろんな文脈で使える便利表現

and は、文章の構造的に対等な語・句・文などを並べるときに用いられる等位接続詞です。文脈によって非常に多種多様な意味を示します。

and は、ほぼ純粋に「前後に並んだ単語や文が構造上対等である」ことを示すだけの単語です。その意味で、英文法における「接続詞」の典型です。日本語の接続詞が「前後の文の意味上の関係」を基準とするのとは対照的です。
ちょっと極端にいうと、and は「文法的に対等な語や文を並べる(接続する)」という機能のために使われる単語です。それが文脈上どういう意味を示すのかは「二の次」というか、後回しというか、後付けで解釈するような形になります。

まあ、そういう小難しい話はさておき、つまり接続詞の and はいろんな意味で使うことができます。「だから」「なので」「そこで」を意味する接続詞としても使えます。このとき、「原因と結果」のような意味上の関係は、文脈から理解してもらうことになります。

and の「意味」は文脈から判断する

and は「原因と結果」を示す意味で用いられることもあれば、因果関係に注目しない「時系列的な前後関係」を示す意味で用いられる場合もあります。「並列 / 同時進行」のニュアンスを込めて用いられる場合もあります。

and は厳密でない分だけ気軽に使える単語

and は接続詞としての「意味」の弱い単語です。そのため、接続詞としての「意味」をあまり強調したくない場合には使いやすい単語でもあります。

たとえば、前後の文章が「原因と結果」の関係にある場合、because(なぜなら)や therefore(それによって)のような単語を使うと、「原因と結果の結びつきがある」という点が否応なく強調されます。and を使うと、因果関係のニュアンスが薄れます。因果関係のニュアンスがない、と解釈することもできますし、因果関係があったとしても「自然な成り行きでそうなった」くらいの弱めのニュアンスで解釈することもできます。

He spoke, and the room fell still.
彼が口を開いた、そして部屋は静まり返った
I was very tired, and I couldn’t fall asleep.
私はとても疲れていて、眠れなかった

so

so は副詞としては「そのように」と程度や方法などを示す意味を持つ語です。接続表現としては「そういうことで」「なので」という「結果」の意味を示せます。前文を受けて続く文章が導かれるという帰結のニュアンスもあります。

so はシンプルな語であり、語感もニュアンスも日本語の「そう」に近いこともあって、とっさに口にしやすい便利な表現です。

It’s raining, so watch your step.
雨が降っているから、足元に気をつけてね
He was biased, and so unreliable.
彼は偏見があって、だから信頼できなかった

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and soを使った例文を見る


主に文章で使うフォーマルな表現

therefore

thereforeは文章で順接の「したがって」「そういうわけで」を表すときによく使われます。ビジネス文書や学術論文で、原因を示したあとの「結果」や「結論」を述べたいときには大変便利な表現です。口語でも使われますが、andやsoよりは少し堅い語です。

Therefore, this might be the best choice we can make.
従って、これが私達にできる最良の選択でしょう
The drawing was colorful, and therefore beautiful.
その絵画は色鮮やかで、それゆえ美しかった

hence

henceもthereforeと同じように「したがって」「それゆえに」という意味を持ちます。thereforeよりも更に堅い語なので、フォーマルな文章で使われることがほとんどです。thereforeをすでに使っていて、繰り返し表現を避けたいときの代わりの表現として便利です。

Hence, I shall have to stay here.
従って、私はここにとどまらざるを得ないだろう
Hence, there is a clear merit for strengthening financial regulations.
それゆえ、金融規制を強化することには明らかな利点があるのだ

thus

thusは「このように」「そういうわけで」という意味を持っており、前に言ったことを受けて次の発言が導かれることを示します。こちらもthereforeよりは少し堅い語ですが、一通り何かを説明したあとで「このように」と総論に移りたいときにはthusがしっくりきます。

We failed to find enough evidence; thus we concluded that he was innocent.
私たちは十分な証拠を見つけられなかった。こうして私たちは彼が潔白だと結論付けたのだ
Thus she got married to a rich person.
そういうわけで彼女は金持ちと結婚した

thereforeを使った例文を見る

and thereforeを使った例文を見る

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thusを使った例文を見る

話題を変えるときの「そこで」

「そこで」は前後の文章の順接を示すとき以外に、「そこで本題に戻ると」のように話題を変えるときも使われます。話題を転換するときは上記した and や so ではなく、異なる表現を用いる必要があります。

 anyway

話題を変えるときには、わき道から本題に戻るときと、本題からわき道にそれるときがあります。 anyway はわき道にそれた会話を本題に戻すときに用いられる傾向にあります。

「そこで」は話題を変える際でも前後の文脈に少しつながりがある感じがありますが、 anyway は何の脈絡もなく本題に戻るときでも使えるため、「とにかく」などと訳すこともあります。

anyway もカジュアルな表現ですが、さらにカジュアルな表現に anyways もあります。語尾に s をつけるだけなので覚えやすいです。うまく使い分けましょう。

….. Unfortunately, I cancelled to visit Moscow. Anyway, What I wanted to say is that I want you to do me a favor.
、、、、、残念ながらモスクワ旅行は断念したんだ。そこで、俺が言いたかったことなんだけど、お願いを聞いてほしいんだ
I love ice cream as well! Wait, why am I talking about ice cream? Never mind. Anyways, I’m going to go to Italy this summer!
アイスクリームも大好き!ちょっと待って、何でこんな話してるんだっけ?まあいいわ。とにかく夏にイタリア行くの!

by the way

本題からわき道にそれる話題を話すときに使われるのが、 by the way です。「そこで質問ですが、」など聞き手に軽い質問をするときなどに重宝します。

この用法で「そこで」を使うときには「そこで質問ですが」「そこでちょっとした小話ですが」など補足を伴いますが、 by the way はこれら補足も兼ねているので、明言する必要はありません。

That is the reason I will conduct the research for proving the hypothesis. By the way do you think this theme is going to be enthralling?
だからこの仮説を証明するために調査を行うつもりです。そこで質問なのですが、この研究テーマは面白いと思いますか?
I am confident that this project is going to be successful. By the way when I came up with the idea, My friend and I were playing football. Ideas come just like that.
このプロジェクトが成功すると確信しております。そこでちょっとした小話ですが、私がこのアイデアを思いついたとき、友人とサッカーしていました。アイデアってこんな感じで浮かぶんだなと思いますね

anyway と by the way の使い分け

by the way がわき道にそれるため、 anyway が本題に戻るために用いられるのという特性から、これら二つの表現の組み合わせて使うことも可能です。

This operation is on schedule. By the way, did you asked Neal what he thinks about this? My supervisor ordered me to do it over and over. I’m fed up with it. Anyway Please tell him the operation is going well.
作業はスケジュールどおり進んでいるよ。そういえばニールに作業についてどう思うか聞いたかい?上司がそうしろって何回もうるさいんだよ。もー嫌になっちゃうな。まあとにかく、彼には作業は順調だと伝えておいてくれ

anywayを使った例文を見る

by the wayを使った例文を見る

「順接」は英文法の用語ではない点に注意

接続表現を「順接」「逆接」のように区分する考え方は、主に日本語文法における考え方です。英文法の標準的な区分というよりも、むしろ日本語の考え方を便宜的に英語に当てはめた捉え方と考えておきましょう。

英語の接続詞は、「等位接続詞」や「従属接続詞」のように、文章の上下関係・主従関係によって区分する方法が標準的です。順接の概念もあります(resultative)が、これは接続詞だけでなく動詞や節にも適用される考え方です。

性質を知った上で存分に活用しましょう

英語を学ぶ際には、英語と日本語は異なる言語であること、そして、今は日本語の枠組みを手がかりにして英語を学んでいること、を少しだけ念頭に置いておきましょう。

母語である日本語を手がかりにして英語を学ぶ、という取り組み方は、決して悪いことではありません。むしろ、大人になってから改めて外国語学ぶ場合には、母語と比較対照しながら学ぶ方法は効果・効率の点から言っても欠かせません。

ただし、両言語の文法的な切り分け方の違いを意識しないまま学習を進めていくと、いつかは理解がこんがらがって学習が進まなくなる状況に陥ります。「等位接続詞と順接の接続詞はどう関係するわけ?」と考えても、うまい落とし所は見つかりません。それはもともと別世界の概念なのですから。

言葉の違いを理解して、「英語は英語」とわきまえて学べるようになれば、英語を英語で考える英語思考の獲得はもう目前です。






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