「let me see」には2通りの使い方があります。一つは、「ええと」「どれどれ」「そうね」のように訳す場合で、もう一つは「~を見せて下さい」と訳す場合です。英会話で前者の使い方をする場合は、「let me see」の後に少し間をあけます。英文で使うときはカンマやダッシュなどの記号が続きます。ただし、後者の意味で使う場合には間をあけずに直接目的語が後に続きます。そのため、「let me see」の後に続く間の有無に注目すれば、両者を使い分けることができます。
Oxford Dictionariesによると、間や記号が後に続く「let me see」は、話す前に考える時間がほしいことを相手に伝える表現です。考えるときに沈黙にならないよう、会話の間をつなぐ役割を担っています。特に人が思案しているときや何かを思い出そうとしているとき、次に言う言葉を熟慮しているときに使うことが多くあります。同じ使い方をする表現に「let me think」や「let’s see」があります。
一方で「let me see」は使役動詞「let」を使った英語表現でもあります。「let」は「~することを許可する」という意味を持ち、「see」の後には直接目的語が続きます。直訳すると「私が見るのを許可してください」となりますが、日常生活で使う場合は「~を見せて下さい」と訳すことが多いでしょう。