ここがポイント
- 「お持ち帰り」は英語では to go と言うのが最も一般的。
たとえば「a coffee to go (コーヒーひとつ、持ち帰りで)」。 - イギリス英語では (to) take away ともいいます。
- アメリカ英語では (to) take out(テイクアウト)ともいいます。でもあまり使われない。to go の方がよく使われます。
飲食のいわゆる「お持ち帰り(=テイクアウト)」は、英語では「to go」という言い方が最もよく用いられます。
ファストフード店によくある「店内でお召し上がりですか、それともお持ち帰りですか」というフレーズは英語では (Is that) for here, or to go ? と表現されます。
日本語でいう「テイクアウト」は、和製英語というわけではなく、一応れっきとした英語表現です。主にアメリカ英語で、take out が「テイクアウト」の意味で通じます。ただし to go の方が圧倒的に一般的です。
英語で「持ち帰りで」「テイクアウトで」と表現する言い方
飲食店において「持ち帰りで」と表現する際に用いられる言い方は、アメリカ英語では主に to go 、イギリス英語では take away が一般的といえます。
アメリカ英語では to go が主流
ベジバーガーを4つ、持ち帰りで
持ち帰りに対して「店内での召し上がり」は、アメリカ英語では for here が主流です。
店員さんが「店内で、それともお持ち帰りで?」と訊ねる場合は For here, or to go ? のように聞いてきます。
イギリス英語では take away が主流
スペシャルバーガー2つ、持ち帰りでお願いします
イギリス英語では「店内で」は eat-in が多く用いられるようです。
take out も「テイクアウト」の意味で使える
日本語の「テイクアウト」も和製英語ではありません。英語にも take out という熟語表現(イディオム)があり、いわゆる「食べ物のお持ち帰り」の意味・用法があります。
ファストフード店などで「店内で、それともお持ち帰りで」の選択肢として「take out」と伝えても、ひとまず意図は伝わるでしょう。。
take out というイディオムは、文脈に応じて「取り出し」「持ち出し」「連れ出し」「搬出」「発散・発露」などのように色々な意味で用いられます。take it out だと「八つ当たり」を意味したりもします。
「持ち帰り用の~」という形容詞的な使い方で take-out も
「お持ち帰り用のピザ」のように、名詞を修飾する形容詞的な表現としては、 take-out food みたいな感じで take-out の語が普通に使えます。
ただしこの使い方は「名詞の形容詞的用法」であるため、take out ではなく、takeout もしくは take-out と1語にして扱う必要があります。
テイクアウト用ピザに白いプラ素材のアレが備わるようになったワケ
―― Business Insider
店員さんの質問を受けて表現をならうのも手
ファストフード店のように店内飲食と持ち帰りのどちらも主流の飲食店では、一通り注文したら「店内で、それとも持ち帰りで」と向こうから質問してくれます。その段階で For here, or to go ? のように、現場で一般的な表現が判明します。
to go 、take-away 、for here 、eat-in といった表現こそあらかじめ把握しておく必要がありますが、どの表現を使えばよいかは、その場で判断してしまってもよいでしょう。
そして、本当に言い方に迷ったら take out と言って伝えてしまいましょう。