食品には、食べられる期限があります。いわゆる賞味期限や消費期限。英語では、「賞味期限」は best-by date や best-before date と表現できます。「消費期限」は expiration date や expiry date のように表現できます。
農林水産省によれば、「賞味期限」は「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」、「消費期限」は「安全に食べられる期限」を意味します。欧米にも同様の区分があります。
賞味期限と消費期限の英語表現
賞味期限
・ best-by date
・ best-before date
best-by date や best-before date で「賞味期限」を指します。また best if used by date も「賞味期限」の意味で用いられることがあります。 best-by date と best if used by date がアメリカ英語、 best-before date がイギリス英語との説明も見受けられますが、少なくともアメリカではそのどちらも使われているようです。
※アメリカ農務省関連の「賞味期限」「消費期限」について記載のあるページ
賞味期限の読み方
英語では「 best by + 日付」や「 best if used by + 日付」、「 best before + 日付」の形で記載されています。
best if used by 19 SEP
best before NOR 16
消費期限
・ expiration date
・ expiry date
・ use-by date
「期限」はアメリカ英語で expiration 、イギリス英語で expiry なので expiration date がアメリカ、 expiry date がイギリスで使われています。 use-by はアメリカ、イギリス両国で用いられています。
※イギリス環境・食料・農村地域省関連の「賞味期限」「消費期限」について記載のあるページ
消費期限の読み方
消費期限の表し方は「 use by + 日付」または「 EXP:日付」のように記されています。英語の複数のウェブサイトを調査した結果、食品の消費期限については use by が、薬の有効期限については EXP: が用いられる傾向にありました。
EXP: May 2017
消費期限・賞味期限を読む際の注意点
日付の読み方には要注意
英語の年月日の記載方法はアメリカ英語とイギリス英語で異なります。
アメリカ英語では「月/日/年」の順序で日付が表されます。
イギリス英語では「日/月/年」の順序で日付を表します。
「12/01」のような日付は、12月1日なのか1月12日なのか、間違うと結構たいへんです。慎重に確認しましょう。
食品の種類に応じて適宜判断する
商品によっては、best by ~や use by ~ のような表記が特になく、単に日付だけ記載されているような場合もあります。賞味期限か消費期限か、ラベル上では判断できません。
基本的には、傷みやすい生鮮食品は「賞味期限」、日持ちのする加工食品は「消費期限」が指標として用いられます。長期保存可能なものであれば多少過ぎても食べられる(味は落ちるかもしれないが)という経験則に基づいて判断できます。
推奨販売期限
推奨販売期限と呼ばれる期限表示が記載されている場合もあります。推奨販売期限は「 sell by + 日付」の形で記載されてます。
推奨販売期限は「販売できる期間」であり、売り手が参照する指標です。食品安全上の指標であり、役目としては「賞味期限」または「消費期限」に準じると考えても差し支えないでしょう。
いずれにしても食べ物は早めに消費しましょう。