英語の風変わり表現「ain’t」の意味と使いどころ

ここがポイント

  • ain’t イントゥ)否定表現に使われるスラング
  • 「ない → ねぇよ」のようなぶっきらぼうなニュアンス
  • be動詞(am / are is)+not」の省略形、または、
    助動詞 have(/ has)+ not」の省略形。
  • 「主語に応じた語形変化」を無視できるスボラ表現
  • 使いこなすのは正直いってネイティブでないと難しい、
    でも見聞きする機会は多いのでぜひ知っておきましょう

ain’t という英語表現はスラングの一種で、どちらかというと口汚い表現の部類です。フォーマルな文書ではまず目にしない表現といえますが、洋楽の歌詞や洋画のセリフなどでは多く用いられます。

ain’t のニュアンスは、ざっくり言えば「~ではない」を「じゃねーよ」と表現するような粗雑な感覚に近い、といえるかもしれません。

ain’t は方言に由来するとされる短縮表現です。文法的にかなり緩い使われ方をする特徴があります。独特の語感も伴うため、一部では好んで用いられます。

いざ遭遇した際に戸惑わないためにも、意味と使いどころを知っておきましょう。自分が使うかどうかは別として。

ain’t の成り立ちと意味

ain’t は省略表現で、主に 「be動詞+否定語( am not、 are not、 is not)の略」、あるいは「助動詞 have+否定語(has not、 have not)の略」として用いられます。

主な意味としては「~でない」および「~じゃなかった(現在完了)」といったところでしょう。

というより、人称や完了形といった文法的な区別を無視した否定表現というべきかもしれません。

Oxford Dictionaries 等の記述によれば、ain’t は18世紀頃から広く用いられるようになったようです。当初はもっぱら am not の省略表現として用いられていたそうな。後に人称時制の範囲が拡大され、より柔軟に使われるようになった、という経緯があるようです。


ain’t のニュアンス

ain’t はもともと方言由来の語で、今日でも田舎くさいというか粗野な、粗暴さを感じさせる言い方として用いられます。

日本語でニュアンスを再現するなら「~だぜ」や「~じゃねえ」くらいの勢いがある語尾で表現できそうです。

I ain’t a student.
俺ゃここの生徒じゃねーよ
He ain’t k like that.
あいつはそんな奴じゃねえ
I ain’t had nothing.
なんも食ってこなかった

ain’t は「蛮勇」のイメージを含むかもしれない

国民的マンガ作品「ONE PIECE」の第506話に、伝説の海賊ロジャーが「俺は死なねえぜ・・・・・・? 相棒・・・」とつぶやく名シーンがありますが、この台詞が英語では I ain’t gonna die,,, partner? と訳されている例があります。(公式の訳かどうかはともかくとして)

ain’t に雄々しく猛々しい響きがあることが察せられます。

ain’t は否定語を伴って「強い否定」の意味で用いられることがある

ain’t は否定語を含んだ省略表現なのですが、「 nothing 」や「 no +名詞」のような否定を意味する語と組み合わせて用いられることがあります。

You ain’t seen nothing, OK ?
お前さんは何も見ちゃいねぇ、いいな

一般的な文章では「否定 × 否定 =婉曲的な肯定」と解釈するべきですが、スラング的な文章においては「否定 × 否定 =強烈な否定」の意味を取ることも多々あります。 ain’t を使った文章では「強烈な否定」の意味で用いられる傾向がより顕著になります。


ain’t の用法用例を動画で学びましょう

ain’t はアメリカでもイギリスでも方言として使われていた表現だそうで、発音にもアメリカ英語の訛りとイギリス英語の訛りがあります。

アメリカ英語の訛り方では「イントゥ」とような発音、イギリス英語の訛りでは「エイントゥ」に近い発音です。

YouTube で人気の英語学習チャネル「English Lessons with Allexhttps」では、また、am not、is not、have not、has not のそれぞれの用法が紹介されています。

この動画内で紹介されている He ain’t got a car.(彼は車を持っていない)は、定型的スラングとして覚えたほうが良さそうです。

ain’t の使用時の注意

英語には、省略表現はフォーマルな場面にはふさわしくない(丁寧とはいえない)言い方という基本的な認識があります。

ain’t は省略表現の最たるものであり、丁寧な言葉使いが求められるフォーマルな場面では不適切と見なされます。もし使うとしても使いどころは選びましょう。

日本語でも、ビジネスシーンや目上の人との会話で「そんなんじゃねえ」のような口調を使ったら眉をひそめられる、そんな感覚と言えるかもしれません。






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