均整のとれた身体は普遍的な美です。誰だって賞賛は嬉しいもの。英会話の話題の切り口としても褒め言葉は最適です。
たいていの文化圏では、ほどよく痩せた体つき&ほどよく筋肉が付いて引き締まった身体が理想とされます。いわゆるスリム&スレンダーな体型。英語には色々な言い方があります。表現の幅を押さえて、最適な言葉を贈ってあげましょう。
英語で「ぽっちゃり」のように穏便に「おデブ」を指す英語表現
英語で「デブ」「ほっそり」「ちび」を表現する言い方
英語で表現する「美しい」の場面別うまい言い方
「スラリとした体」とホメる表現
単に痩せているだけでは美徳とは言い切れません。いい具合に筋肉が備わって引き締まった、健康的な身体こそが理想的な体つきです。
ただ痩せているだけの身体は thin(薄っぺらい)や skinny(骨と皮ばかり)と表現され、不健康なイメージをもたれてしまいます。
fit は「健康的な」
fit は healthy(健康的)と同じ意味で使われます。「運動などによって健康的に見える身体つき」を表します。逆に、運動をほとんどしないため不健康な身体は unfit と言います。
以前は健康のためにジムに通っていたんだけれど、今は不健康になってしまった
slim は「華奢な」
slim は「華奢な」という意味で使われます。thin や skinny とは異なり、魅力的に痩せた身体を表しています。
私が出会った女の子は、女性らしく華奢な身体つきをしていた
slender は「ほっそりした」
slender は「ほっそりした」という意味があります。通常、美しく痩せた身体を指して使われます。slender waist(華奢な腰)や slender neck(ほっそりした首)などのように、身体の部位に対しても使われます。意味は slim と似ていますが、「薄さ」よりも「細長さ」を強調したいとき、また「優雅さ」や「気品」を表したいときに使われる傾向があります。
slender と同じ意味の単語に svelte があります。こちらも「優雅な細さ」や「洗練されたしなやかさ」を表す単語です。slender は「人」だけでなく細長い「物」に対しても使われますが、svelte は「人」に対してのみ使われます。
彼女は黒いドレスに身を包んでおり、とてもほっそりと優雅に見える
半年間エクササイズをした後、好きなものを好きなだけ食べてもほっそりとした身体を維持できるようになった
lissome は「しなやかな」
lissome は、魅力的に細い(thin)だけでなく、身体が柔軟でしなやか(supple)な様子を表します。イギリス英語では lissome ではなく lissom です。
母はしなやかな身体つきとつるつるのお肌のせいで女の子のように見える
lean は「ぜい肉のない」
lean は脂肪の少ない赤身肉を表す単語です。人の身体については「健康的に痩せている」、「ぜい肉のない」という意味で使われます。「fat(肥満)の対義語」と覚えておくと良いでしょう。
彼はジャンクフードが嫌いだ、それだから健康的に痩せているのだ
willowy は「ヤナギのような」
willow は「ヤナギの木」を表す単語です。willowy で「ヤナギのような」と訳せます。ヤナギのように背が高くて痩せた女性を表す言葉です。特に、動きがゆったりとしていて優雅な女性を表すようです。日本語でも優雅でしなやかな様子を「柳のような」と言ったりします。
その時、すらりとした20歳の自分の娘が向こうに見えた
sylphlike は「空気の精霊のような」
sylph(シルフ)とは、西欧の民間伝承に登場する、空想上の「空気の精霊」のことです。sylph は華奢な女性の姿で描かれることが多かったため、sylphlike は華奢な女性や女の子を表す単語として使われています。
自分が華奢で可憐な女の子だったら良かったのに!
「引き締まった体」とホメる表現
骨格の違いから、日本人に比べ欧米人のほうが筋肉が付きやすいと言われています。そして、海外では体重を減らすだけでなく、筋肉を付けて見た目を引き締めるためのダイエットが一般的です。男女ともに、痩せているのではなく、程よく筋肉の付いた身体がセクシーとみなされています。
toned は「引き締まっている」
toned は、low body fat(低体脂肪率)で、筋肉によって硬く引き締まった身体を表します。
彼女は体を引き締めるためにエアロビクスのクラスを受講している。
get big は「筋肉で大きくなる」
get big を直訳すると「大きくなる」ですが、身体つきを褒める際には「筋肉量が増えた」、「筋肉で分厚くなった」という意味で使われます。身体を鍛えている人の成果が見えてきたときに言ってあげましょう。
筋肉量が増えたね、どんな運動をしたの?
six pack は「割れた腹筋」
six pack は「割れた腹筋」を表します。元々は、ビールなどを詰める「6本詰め容器」を表す単語として使われていました。その様子が割れた腹筋に見えることから、six pack で「割れた腹筋」という意味でも使われています。「割れた腹筋」は six pack abs とも言います。abs とは abdominal muscles(腹筋)を省略した単語です。
腹筋だけのトレーニングをしても割れた腹筋を手にいれることにはならないんだよ
well built は「体格の良い」
built には「造られた」という意味があります。well built は、建物であれば「しっかりした造りの」という意味ですが、人であれば「体格の良い」「よく鍛えられた」という意味で使われます。体格が大きくて強そうな人を表しています。同じく built を使った表現には strongly built(頑丈な)や powerfully built(筋骨たくましい)なども使われます。
あの男性はとても体格が良い。彼は昔素晴らしい野球選手だったと聞いた
彼は痩せて見えるが、筋骨たくましい男性だ
ripped は「筋肉ムキムキな」
ripped には「ひどく引き裂かれた」(badly torn)という意味があります。また、人の身体を表す際には、弾けそうなくらい筋肉がムキムキな状態を表します。ripped が行き過ぎると、muscle-bound(筋肉が硬直した)という状態になってしまいます。
弟はほぼ毎日のようにジムに通ってムキムキな身体を手に入れようとしている
broad-shouldered は「肩幅の広い」
広い肩幅は男らしい体格を表す特徴のひとつと言えます。broad-shouldered は「肩幅の広い」という意味だけでなく「男らしい」(悪い意味では「男臭い」)という意味でも使われます。また、broad-shouldered と同様に、thick-armed(腕の太い)という形容詞も男らしさを表す単語として使われています。
彼は肩幅も広く、腕も太くなったね。以前よりもかなり男らしいよ。
herculean は「ヘラクレスのような」
herculean を直訳すると「ヘラクレスのような」です。ヘラクレス(Hercules)は、ギリシャ神話の主神ゼウスの息子であり、様々な偉業を成し遂げた英雄です。強さの象徴でもあります。herculean は、物事に対しては「非常に困難な」、「とてつもない努力が必要な」という意味で使われ、人に対しては「強靭で筋骨隆々とした」という意味で使われます。
私はヘラクレスのような男性からは程遠いが、彼女はそのような男性が好きだと言っていた
身体を鍛える英語表現
身体を鍛えるための、汗を流すような運動を workout と呼びます。細く引き締まった身体を作るためには、workout が必須です。様々な workout の英語表現も合わせて覚えておくと便利です。
「腹筋」は sit-ups
腹筋は、座った(sit)状態から上体を起こす運動です。英語では sit-ups と言います。一般的に何回か続けて行うため、ups は複数形です。
「腕立て伏せ」は push-ups
腕立て伏せは、腕を使って身体を押し上げる(push)運動です。英語では push-ups と言います。腹筋と同様に何回か続けて行うため、ups は複数形で使います。
「重量挙げ」は weight lifting
重量挙げは英語で weight lifting です。オリンピック競技名としても使われています。重量挙げの他の呼び方としては weight training などもあります。重量挙げで用いる「重り」は、持ち手が長いものが barbell、持ち手が短いものが dumbbell です。
「スクワット」はsquat
上半身は動かさず、下半身だけ脚を曲げたり伸ばしたりする「スクワット」。英語の発音からそのまま取ってきているため、英語でも squat と言います。また、膝(knee)を曲げる(bend)動きをすることから knee bend とも呼ばれます。