英語の「別れ際のあいさつ」場面別・ニュアンス別フレーズ集

別れ際のあいさつは、会話を気持ちよく終えるために欠かせない要素です。あいさつ表現にも種類があります。場面に適した表現を使いこなせれば、相手にも好印象を持ち帰ってもらえるでしょう。次に会った時も気持ちよく会話が始められるはずです。

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フォーマルな場面でつかえる別れ際のあいさつ

フォーマルな表現の中にも「またお会いできる機会を心よりお待ちしております」のようにとてもフォーマルなものから「お疲れ様です」のようにカジュアルなシーンでも使われるような表現もあります。

Have a good day. は丁寧な別れ際のあいさつ表現

have a good day はフォーマルな表現で、友達の友達や付き合いの長くない同僚、またはお客さんなどに対して使われます。 good を nice に、また day をevening や night 、はたまた weekend や vacation と言い換えることでいろいろなシーンで用いることができます。

Thank you for coming today. Have a good day.
本日はご来店ありがとうございました。良い一日を
Have a nice weekend.
良い週末を

Take care. は丁寧ながら少しカジュアルな雰囲気も漂う

take care はフォーマルなシーンで用いることもできますが、 have a good day に比べるとややカジュアルな印象を与えるでしょう。また本来の意味が「お気をつけて」であることから、その後しばらくの間会わないだろうと考えられる相手に対して使います。

インフォーマルなシーンでも用いることができるという特性上、人によっては少しカジュアルな表現と考えている人もいます。

I hope you can pass the exam. Anyway take care.
テストに合格することを祈ってますよ。ではまた

It was nice to see you. は類似表現との混同に注意

It was nice to see you. というフレーズは、「お会いできてよかった」という意味の一言で、丁寧な別れ際のあいさつ表現として使えるフレーズです。

この表現は、かなり類似したフレーズ It was nice to meet you. との区別に注意が必要です。meet を用いるフレーズは初対面の相手と最初に交わすあいさつ表現です。

meet には、人と「初めて会う」という意味合いがあります。see には「初」の意味合いはなく、単に「人と会う」ことを示す語です。

別れ際の挨拶では it  was ~ と過去形で表現します。過去形を用いず Nice to see you. と述べる言い方は、過去に会ったことのある人と再会した際に最初に交わすあいさつ表現です。

It was nice to see you again. Enjoy your day.
またお会いできてよかったです。楽しい一日をお過ごしください

look forward to meeting you again はかなりフォーマルな表現

look forward to はとてもフォーマルな表現であり、ビジネスシーンでもよく用いられます。 look forward to ~は「~を楽しみにしている」という意味の定型表現なので、 to のあとに「会うこと」を持ってくれば「また会うことを楽しみにしております」となります。

ちなみにここでの to は前置詞の役割なので後ろには名詞が続きます。

Today’s meeting was splendid and I am looking forward to meeting you again.
本日のミーティングすばらしかったです。またお会いできる機会を心待ちにしております

カジュアルな場面での別れ際のあいさつ表現

友人や同僚といった気のおけない間柄では、気さくな省略表現などが好んで用いられます。

Bye. はカジュアルな万能フレーズ

Bye. は、ほぼ日本語の「またね」に対応するあいさつ表現といえます。使える場面や親しさの度合いも「またね」に近く、友達、家族、懇意な同僚など、ひんぱんに顔を合わせる人へ軽く一声かけるといった場面で使えます。

一通り別れの挨拶を交わしてから、いよいよ最後の一言として Bye. と言い添えるような言い方もできます。

? I’ll see you tomorrow.
また明日ね
? Yeah, see you in the restaurant.
あのレストランでね
? Bye!
じゃあまた
? Bye.
またね

See you later. は気さくに使える&応用の利くフレーズ

see you later も、友達や懇意な同僚などに用いられる一般的な別れ際の挨拶です。主に、「また今度ね」という意味合いで用いられます。字面通りの意味合いで「また後ほど」という意味で用いられることもあります。
See you later. の later は時間を表す表現に置き換え可能です。たとえば soon (すぐ後で)、 tomorrow (明日)など。次にいつ会えるか具体的に示せると、別れ際の印象はまた違ってくるでしょう。

? see you later.
またあとでね
? Don’t be late, OK?
遅れるなよ
? Sure, at 9pm, at the bar.
わかってるって、9時にバーね
? I gotta go home.
そろそろ帰らなきゃ
? OK, so see you later.
オッケー、じゃあまた今度ね

Later. の一言でも十分に伝わる

See you later. を前提とするフレーズですが Later. の一言でも別れ際のあいさつ表現として使えます。

英語では省略すればするほどカジュアルなくだけた表現の雰囲気が増します。See you later. もかなり気さくな表現ではありますが、Later. はさらにくだけた雰囲気を醸します。

? So I’ll take this train.
じゃあこの電車に乗るよ
? Mine is over there. So, later!
俺のはあれだから、じゃあまた今度!

Take it easy. も気さくに使えるけどやや注意

take it easy はお別れをフォーマルに伝える take care と似ていますが、 take care と比べてとてもカジュアルです。元来の意味は「落ち着いて」でありその意味から少し上から目線になりかねません。そのため仲の良い人に対しては使うことはあっても、目上の方には使わないほうが無難でしょう。

? I go home.
帰るわ
? Take it easy, man.
じゃあ、気をつけて
? You, too.
お前もな

他の言語のあいさつ表現もカジュアルに使える

英語圏でもよく知られている外国語のフレーズも、別れのあいさつとしてしばしば使われます。主なところではスペイン語の Adios. やイタリア語の Ciao. など。いずれも本国では標準的なあいさつですが、英語の中で外来語として用いられると、独特のカジュアルなニュアンスをまといます。

これは日本語で「アディオス」や「チャオ」といってあいさつする感覚に大分近いといえるでしょう。もちろん、かなりカジュアルな表現として使われます。


スラングを用いた挨拶

スラングは特定の年代や仲間内、または特定の場面で使われるものです。そこから逸脱した機会に使うと違和感を生んでしまうので、注意して使うようにしましょう。無論すべてカジュアルな表現です。

See you later. をもじって Catch you later. ともいえる

catch you later は see you later からの派生表現です。同様の表現に catch you later があり、若い人々の間で遣われる傾向にあるようです。

Catch you later, my friend!
またな~

Peace. は相手を思いやるニュアンスのスラング

peace または peace out は peace の意味(平和)(無事)どおり「無事を祈るよ」といった意味合いで用いられる祈念のフレーズです。

? Hey, I gotta go.
じゃ、もう行くわ
? Ok, man. Peace.
ああ、またな

peace  の語そのものはあいさつ表現ではなく、別れのあいさつとしての用法は完全にスラングの用法なので、人によってはキョトンとしてしまう可能性があります。

I’m out. は解放されて脱出するイメージ

out は「外に出る」イメージなので、その空間から出る事を想像すると「またね」という訳出が腑に落ちやすいでしょう。学校やアルバイトなど基本的にその場から離れることがうれしいと感じられる際に用いられるようです。

? I finally finished my work today. I’m out!
やっとバイト終わった。またね!
? I envy you. Anyway see you soon.
いいなー、まあ、じゃあまたね

Goodbye. はやや改まって言うニュアンス

英語の別れの挨拶といって多くの人が真っ先に思い浮かべるブレーズは good bye でしょう。good-bye あるいは Goodbye のようにも表記されます。

Good bye. はもともと God be with you. (神があなたと共にありますように)という祈りの言葉が省略された表現とされています。フォーマルな場面にふさわしい、代表的な別れのあいさつ表現といえるフレーズです。

Good bye. は、普段の日常的なあいさつ表現としても使えますが、やや肩肘張ったような堅い雰囲気や、また「これでお終い」という雰囲気を感じさせやすい部分もあります。

日本語の「さようなら」に通じるニュアンスかも

Good bye. の少し非日常的な別れの雰囲気は、日本語の「さようなら」に通じるところがあると言えそうです。

昨今では「さようなら」というあいさつ文句は徐々に使われなくなっている(死語になりつつある)ようです 「さようなら」はもはや死語?…7割「使わない」と回答、永遠の別れをイメージ ―― 産経WEST 2016年5月15日)。 若い世代ほど、「さようなら」という言葉に「もう会うことはない」響きを感じる向きがあるようです。

ポジティブなお別れを伝えるなら Farewell. も

farewell party は「お別れ会」です。 farewell は goodbye のように「さようなら」というニュアンスをもったフレーズですが、旅立ちの門出を祝うようなポジティブなシーンでのみ使われます。

Farewell, Sean!
ショーン!達者でね!



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