「万が一」は英語で何と言えばよい?
「万が一」という表現は、予期しない事態や可能性が低いが起こり得る状況を指す際に用いられます。英語にはこの「万が一」に相当する表現がいくつか存在し、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあります。この記事では、そんな「万が一」の英語訳とその使い分けについて、わかりやすく解説していきます。
「万が一」の英語訳① in case
「万が一」の英語訳としてよく使われるのが「in case」です。この表現は、ある事態が起こる可能性に備えてという意味合いを含みます。特に、予防措置や準備を示す際に用いられることが多いです。以下に例文を挙げてみましょう。
例文①:Take an umbrella in case it rains.(雨が降るかもしれないから、傘を持っていってください。)
例文②:Keep some cash on you in case the card machine is out of service.(カード機が故障している可能性があるので、現金を持っておいてください。)
例文③:I’ll give you my phone number in case you need to contact me.(何かあった時のために、私の電話番号を教えておきます。)
「万が一」の英語訳② just in case
「just in case」は「in case」を強調した表現で、念のため、もしものためにという意味があります。このフレーズは、特に何かが起こるとは考えにくいが、万一の事態に備えてという文脈で使われます。
例文①:I’ll bring a jacket just in case it gets cold.(寒くなるかもしれないから、念のためにジャケットを持っていきます。)
例文②:Charge your phone just in case we get separated.(離ればなれになった時のために、念のために携帯を充電しておいてください。)
例文③:I packed some medicine just in case I feel sick during the trip.(旅行中に体調を崩した時のために、念のために薬を持っていきます。)
「万が一」の英語訳③ if anything happens
「if anything happens」は、何か予期せぬことが起こった場合にという意味で、「万が一」の状況を表す際に用いられます。この表現は、特定の事態を想定せず、一般的な不測の事態に対する備えを示す際に使われることが多いです。
例文①:Call me if anything happens.(何かあったら私に電話してください。)
例文②:We have insurance if anything happens to the car.(車に何かあった場合のために、保険に入っています。)
例文③:Keep this document safe if anything happens to me.(私に何かあった時のために、この書類を大切に保管してください。)
それぞれの英語訳のニュアンス・文脈の違いまとめ
ここで、上記で解説した「万が一」の英語訳のニュアンスや使われる文脈の違いについてまとめてみましょう。状況に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。
in case:ある事態が起こる可能性に備えて、予防措置や準備を示す際に使われる。
just in case:「in case」を強調し、何かが起こるとは考えにくいが、万一の事態に備える意味で使われる。
if anything happens:特定の事態を想定せず、一般的な不測の事態に対する備えを示す際に使われる。
「万が一」を使う際によく用いられる表現
表現① prepare for the unexpected
prepare for the unexpectedは「予期せぬ事態に備える」という意味の表現です。このフレーズは、「万が一」に備えて準備をするという文脈で使われます。
例文:It’s wise to prepare for the unexpected when you go on a long journey.(長旅に出る際には、予期せぬ事態に備えておくのが賢明です。)
表現② have a backup plan
have a backup planは「予備の計画を持つ」という意味で、「万が一」の際に別の手段を用意しておくことを示します。
例文:Always have a backup plan in case your first approach fails.(最初のアプローチが失敗した場合に備えて、常に予備の計画を持っておいてください。)
まとめ
この記事では、「万が一」という日本語の表現を英語でどのように表現するか、その使い分けについて解説しました。状況に応じて「in case」、「just in case」、「if anything happens」のいずれかを選び、適切な表現を使うことが大切です。また、「prepare for the unexpected」や「have a backup plan」といった関連表現も覚えておくと、より自然な英語表現が可能になります。