英語のNGワード、言ってはいけない禁句の知識

英語にも(世界中のどの言葉にも)、相手を罵る際に用いるような口汚い表現、下品な表現、使うべきでないと見なされる表現があります。どれも基本的にはスラングです。

英語で「使ってはいけない表現」を総称する言い方としては、vulgar words (野卑な言葉)、 swear word(罵り文句)、dirty word(汚い言葉) のような言い方が挙げられます。

英語では 特定の vulgar words に対する姿勢は非常に厳しく、公の場で言いでもしたら激しく叱責されます。状況と立場によっては職を追われるようなことにもなりかねません。

他方、そうした言葉の数々は、実はサブカルチャー方面ではしばしば耳にする機会がある言葉だったりします。「禁句とは知らずに使ってしまっていた」なんて事態に陥らないように、知識だけは持っておく必要があるでしょう。

「使ってはいけない表現」は、まず知っておく必要がある。知らない方が危険。これは中々に皮肉な状況です。

※本稿では正しい知識をお届けするために敢えて表記しますが、もし普段の文章でこうした単語を記述する必要性に迫られた場合は、アスタリスク(*)を伏せ字として用いる書き方を使いましょう。たとえば f**k のように。

総則

基本的な心得としては、日本語でNGと捉えられる種類の言葉は英語でもやはりNG、という点が挙げられます。

日本語の「●んこ」や「●んこ」あるいは「●んこ」に対応するような語は、英語でも禁句です。

これは、つまり、常識的なタブーの感覚があれば英語の禁句もおおむね避けられるとも言えます。

ただし、人種・血筋・生まれつきの性質といった方面については、文化的な感覚差があります。この方面の表現には、よくよく注意が必要です。

性、性交、排泄、および人種に関する単語は避ける

タブーを避けるための最初の心得として、いわゆる下ネタ・下の話題を直接言明する単語(スラング)は言及を避けましょう。これは日本語と同様です。

性器・性交渉・排泄といった事柄に関する表現は、しかるべき場面でしかるべき表現を用いる場合を除き、確実に叱責の対象となります。

英語では人種に関する表現も非常に敏感です。これは日本人がは疎くなりがちな部分です。個人では覆せない血筋(生来の性質)についてはとやかく言わない、と肝に銘じておきましょう。

four-letter word はいちばん避ける

英語における「口にすべきでない言葉」の筆頭は four-letter word (4文字言葉)と総称されます。主な卑語がだいたい4文字で構成されているためです。

典型的な4文字言葉としては fuck、shit、cunt、suck のような語が挙げられます。日本語でいう「●んこ」の類です。

これらの4文字言葉は、英語圏では、たいていの日本人の想像を域をはるかに超える強烈な語彙として受け止められます。不適切発言どころの騒ぎじゃありません。


「four-letter word」は絶対に避けるべき

Fワード

英語圏において最も下賤な言葉とされる表現の筆頭はやはり fuck でしょう。直接的な表記がはばかられて Fワード (F word)呼ばれています。※ faggot (ホモ野郎)を Fワードに含む場合もあります

f*ck の基本的な意味は「性交」。そのほかに「ぶっ●す」のようなニュアンスでも用いられます。日本語でいう「ヤる」に通じるものがありそうです。

いちばんドぎつい表現ではありますが、スラングとしては登場頻度が高い表現でもあります。表現パターンもさまざまで、状況に応じて意味・ニュアンスも変わります。

  • F*ck you !
  • F*ck off !
  • Don’t f*ck with me!

こうした表現はロックスターやラッパーや映画に登場するチンピラがけっこう発しているから困りものです。感化されないように十分に注意しましょう。

Fワードは使い出があるから厄介だったりする

修飾語としての fucking は、下品なスラングであることは変わりませんが、程度の甚だしさを表現する言い方として比較的多く用いられます。

おおむね、日本語で言うところの「くそ」のような感じで使われています。

It’s fucking cold today!
クッソ寒いな今日は
It’s fucking boring.
クソつまんねえし

多用されるとはいえ、それはネイティブスピーカーだからこそ使いこなせているのです。ヘタにマネしようと考えてはいけません。

Cワード

Cワード(C word)は cunt を指す婉曲的な言い方です。cunt は女性器を指す語。根っからの卑語です。日本語でいう「●んこ」に相当します。

cunt は女性器から転じて女性を指す罵倒表現としても用いられます。もちろん最悪の表現です。

もし万が一、女性器について言及する機会に出くわしたとしても、こういう卑語で表現するのは考え物です。vagina(女性器)あるいは privates (陰部)のような語で表現しましょう。

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性に関する意味のある表現は慎重に扱う

性に関する語はスラング表現が多く、卑語としても使われやすい傾向があります。もともとの意味を離れて罵詈や強調表現として使われる場合も多々ありますが、原義が性に関する語はまず避けた方が無難です。

難しいのが dick や prick や suck あるいは blowing といった、卑語でない通常の意味でも普通に用いられる単語です。卑猥なスラングの用法が生じてしまった単語というべきでしょうか。

英語の「基礎的な語彙でエッチな意味を表現する」隠語的スラング表現

この手の語は文脈に沿って解釈する他ありません。通常の意味と卑猥な方面の意味の両方を把握した上で、自分は極力使わないようにすることが、最善策でしょう。

性別を意識させる名詞にもできれば注意を払おう

名詞の中には、単語そのものに性別の要素を含んでいる語がありますが、これは性差のない表現への置き換えが進んでいます。

たとえば sportsman (スポーツマン)は、今日では athlete(アスリート)と言い換えて表現されます。steward および stewardess は flight attendant と呼ばれるようになっています。

日本語でも看護婦を看護師に改めるような動きがありますが、英語は、日本語なんかよりも格段に、この手の言い換えに敏感です。禁句やタブーという程ではないでしょうけれど、併せて意識しておきしょう。

英語の中の「性(ジェンダー)に配慮した言い換え表現」一覧

Nワード

Nワードは黒人を人種差別的に扱う表現です。Nigger、nigga、Negro などの語が該当します。

人種差別に通じる表現、特に黒人差別につながる表現は、日本人の感覚を遙かに超えて忌避されています。放送業界などでは徹底して規制されています。

人種的マイノリティの差別表現は要注意

英語園は人種的マイノリティに対する表現に敏感で、少なからず差別的ニュアンスを含む表現として避けられる傾向が多分にあります。

黒人に限らず、たとえばアジア系を黄色人種という意味で Yellow と呼んだり、アジア系アメリカ人を Oriental と呼んだりする言い方もはばかられます。

米国政府、公文書で「oriental」の単語を使用禁止に

民族の呼称を乱暴に略する言い方も侮蔑表現と見なされます。ユダヤ系民(Jewish people)を Jew と呼んだり、日本人を Jap と呼んだりするような言い方は禁句です。

先住民族に対する外名は今日では廃止されつつあり、当事者を尊重した呼称へ改められています。インディアン(Indian)は Native American と言いましょう。エスキモー(Eskimo) は Inuit と呼ぶべきです。北米の先住民ではありませんが ジプシー(Gypsy)はロマ(Roma)と呼びましょう。

アメリカは「人種のるつぼ」と形容される国柄です。とんでもなく多くの人種が混在しており、その誰もが人としての権利と尊厳を持っています。そして人種という観点が差別問題の火種になった歴史的経緯もあります。その辺をしっかりと踏まえて、とりあえず自重しましょう。

Gaijin に傷つく外国人もいる

多民族国家は人種や外国人に対する差別的な視線にとても繊細です。

日本語にも「外人」という表現がありますが、この外人という表現に排他的ニュアンスを感じて肩を落とす外国人が少なからずいるという事実は、心に留めておくべきかもしれません。

とはいえ、日本人は排他的・排外的なニュアンスを込めて「外人」と言っているわけではないと擁護してくれる方もいます。

髪や瞳を話題にされたくない人もいる

外見上の民族的な特徴に関する話題も、細心の注意を要します。

肌の色、瞳の色、アフロな髪質といった、人種的特徴の反映という要素が色濃い外見上の特徴は、Nワードに準じる話題と見なして避けた方が無難です。

肌の色や瞳の色は、生まれ持ったものであり、個人では変えようのないものです。そうした部分に目を運ぶことは、遠回しに個人の尊厳を損なっているのだと心得ましょう。

世界的に見れば、イエロージャップなんて呼ばれても平然としている日本人の方が異端なのです。それは日本人の愛すべき長所でもありますが、他方でガラパゴス的な鈍感さとでも言うべき短所でもあります。


うっかり発しがちな罵倒表現にも要注意

英語で使われる「悪口」表現、人をけなす・罵る英単語

damn とか

damn は Damn it! や God damn it! という言い回しで比較的よく使われる語です。単に Damn! と叫ぶ場合もあります。f*ckと同様、名詞や形容詞の前につけて強調を表す使い方もされます。

damn はもともとは「呪う」という意味を持つ言葉であり、基本的に不吉な言葉です。

damn はいわゆる「くそっ!」とか「クソッタレ!」くらいの意味合いで使われているわけですが、そういうクソッタレ的な言い方は、あくまでも表現の使い所をわきまえたネイティブスピーカーだからこそ使える言い方です。

bitch とか

bitch は元々は「雌犬」を指す語ですが、転じて「アバズレ」とか「バイタ」といった意味で使われる、女性を罵る最強の文句です。

どんなに気にくわない女がいても使用は控えましょう。

日本語では「尻軽女」程度の意味合いで「あの子はビッチだよね」みたいに軽く言う節がありますが、これは危険です。このノリで英語で bitch と言ったら、場の空気は間違いなく凍てつきます。発言者に対する評価はそのまま氷河期に突入するでしょう。

shit とか

shit は大便(うんこ)(クソ)を意味する直接的な表現です。名詞としても動詞(「うんこをする」)としても機能します。

憤懣を表明(発散)する際の間投詞としても用いられます。ちょうど日本語の「くそっ!」「クソッタレ!」と同様です。

ちなみにドイツ語では Scheiße といい、意味用法はほぼ英語と同様です。

罵倒表現としては Eat sh*t and die.(クソ食ってから死ね)のような言い回しがあります。感心してしまうほどストレートにド下品な言い回しです。

下品な英語を極力回避するためのコツ

卑語やスラングは、日常英会話に親しめば親しむほど接する機会が増えます。アクション映画やピカレスク小説やメタル系バンドの歌詞なんかでは特に多用されます。うっかり身につけてしまわないようにする注意も必要でしょう。

野卑なスラングに接する心構えとしては、(1)知識は持ちつつ、(2)習得はしない、という2点が肝心です。

変な語彙を不本意に身に着けてしまわないために重要な心得は、いくつか挙げられるでしょうけれど、本稿では4点を推奨します。

  • 単語の意味を正しく理解して使う
  • 日本語化したカタカナ語を捨てて理解し直す
  • いわゆる「いかがわしい場所」に出入りしない
  • こういう言葉を使う人とは距離を置く

清く正しく構えれば使う機会などない

とはいえ、結局は、丁寧に真摯に自分の言葉を伝えようとする気持ちが心根にあれば、軽率な罵詈なんて使わない適切な英語コミュニケーションが図れるはずです。

最悪 mother f***** !!! なんて罵られたとして、それが何の意味が分からなくても、自身に何のダメージも残りません。そこは純真無垢の境地で聞き流しましょう。(清く正しく生きていれば、そんな風に罵られる事はまずないでしょうけど!)

ただし知り合いに「ねえ、mother f*****  ってどういう意味だろうか」なんて質問するのは、どうしても気マズいので、やっぱり知識だけは事前に持っておいた方がよいのではないでしょうか。





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