日本語のカタカナ英語表現は、正しい英語表現とは限りません。英語の本来の意味や用法、正しい英語表現を学び直しましょう
今回の和製英語は「フリーダイヤル」。
「フリーダイヤル」は固有名であり登録商標
フリーダイヤルといえば「0120」で始まる、通話料を着信側負担で電話できるサービスが思い起こされますが、この「フリーダイヤル」はエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(NTTコミュニケーションズ)が提供するサービスの名称であり、同社の登録商標です。
一般名としては「着信課金電話番号」や「着信課金電話サービス 」のような呼称があります。
フリーダイヤルと同様の着信課金電話番号サービスは海外にもあります。英語では toll-free という呼び方が一般的です。toll-free (phone) number、 toll-free call 、あるいは Freecall や Freephone といった呼び方もあります。
ちなみに日本では「フリーコール」も商標登録されています。
フリーダイヤルは日本国内の着信課金電話の代表的サービスであり、多く耳目に触れることもあって、半ば一般名詞のように扱われています。ただし固有のサービスの名称であるという点は留意しておいた方がよいでしょう。
ちなみにNTTコミュニケーションズはフリーダイヤルの英語版サービス案内で「Free Dial (Toll free telephone number)」と表記しています。
toll call は市外通話
英語の toll-free call は「free」の語が外せません。「toll」は「(通話)料金」を指す語で、単に toll call というと「料金が高くつく通話」、すなわち市外通話・長距離通話を意味してしまいます。
海外の toll-free 電話番号は
海外の多くの国では「0800」または「800」が着信課金電話番号を示す番号として利用されています。
米国では主に「800」、ドイツ・フランス・イギリス・ブラジルなどでは「0800」が主な toll-free phone number として予約されています。
「フリーダイヤル 」は英語でこう言おう!
「詳細お問い合わせはフリーダイヤル 800-XXX-XXX までお電話ください。」