目次
「理不尽」は英語で何と言えばよい?
「理不尽」という言葉は、公平さや合理性を欠いた状況や行動を指す際に用いられます。しかし、この言葉を英語に訳すとき、その文脈やニュアンスに応じて様々な表現が選ばれます。ここでは「理不尽」を英語でどのように表現するか、そしてそれぞれの使い分けについて例文を交えて詳しく解説していきます。
「理不尽」の英語訳①unreasonable
「理不尽」の英語訳として最も一般的に用いられるのが「unreasonable」です。この単語は、不合理、不当、または道理に反するといった意味合いを持ちます。特に、個人の感情や行動に対して用いられることが多いです。
「理不尽」の英語訳例文①
It’s unreasonable to expect her to finish all the work by herself. (彼女一人で全ての仕事を終わらせることを期待するのは理不尽だ)
「理不尽」の英語訳例文②
The demands were so unreasonable that nobody could agree to them. (要求はあまりにも理不尽で、誰もそれに同意できなかった)
「理不尽」の英語訳例文③
He was fired for unreasonable reasons. (彼は理不尽な理由で解雇された)
「理不尽」の英語訳②unjust
「unjust」という単語は、不公平または不正義な状況を指す際に使われます。この単語は、法的な文脈や倫理的な議論で特に強調されることがあります。
「理不尽」の英語訳例文①
The verdict was unjust and caused public outrage. (その判決は理不尽であり、公衆の憤激を引き起こした)
「理不尽」の英語訳例文②
Many people fight against unjust laws to bring about change. (多くの人々が変化をもたらすために不公平な法律に抗議する)
「理不尽」の英語訳例文③
It’s important to stand up to unjust treatment at work. (職場での不公平な扱いに立ち向かうことは重要だ)
「理不尽」の英語訳③arbitrary
「arbitrary」は、恣意的または任意の選択、特に公正さを欠いた決定を指す際に用いられる単語です。この単語は、権力を持つ人々が独断で行動する様子を表す際に特に適しています。
「理不尽」の英語訳例文①
The company’s arbitrary policy changes frustrated the employees. (会社の恣意的な方針変更に従業員たちはいら立った)
「理不尽」の英語訳例文②
Arbitrary decisions by the authorities can lead to social unrest. (当局の恣意的な決定は社会不安を引き起こす可能性がある)
「理不尽」の英語訳例文③
He was known for his arbitrary rule and lack of empathy. (彼は恣意的な支配と共感の欠如で知られていた)
それぞれの英語訳のニュアンス・文脈の違いまとめ
ここで、上記で解説した「理不尽」の英語訳とそのニュアンスや使われる文脈の違いについてまとめます。状況に応じて適切な表現を選ぶことが重要です。
unreasonable:個人の行動や要求が不合理であることを指す。
unjust:法的または倫理的な文脈で、不公平または不正義な状況を指す。
arbitrary:権力者が独断で行う恣意的な選択や決定を指す。
「理不尽」を使う際によく用いられる表現
表現① fight against injustice
「fight against injustice」は「不正義に対抗する」という意味の表現です。理不尽な状況に立ち向かい、変化を求める行動を示す際に用います。
例文
She dedicated her life to fighting against injustice. (彼女は人生を不正義に対抗するために捧げた)
表現② stand up for what is right
「stand up for what is right」という表現は、「正しいことのために立ち上がる」という意味です。不公平や理不尽に直面した際に、正義を守るために行動することを示します。
例文
It takes courage to stand up for what is right. (正しいことのために立ち上がるには勇気がいる)
まとめ
この記事では、「理不尽」という日本語の感覚を英語でどのように表現するか、そしてそれぞれの表現が持つニュアンスや適用される文脈について解説しました。unreasonable、unjust、arbitraryといった単語は、それぞれ異なるシチュエーションで「理不尽」を表すのに適しています。また、「fight against injustice」や「stand up for what is right」といった表現は、理不尽に対して積極的に行動を起こす際に使われます。これらの英語表現を適切に使い分けることで、より精確に自分の意見や感情を伝えることができるでしょう。