ビジネス英語の多読なら英語の経済誌「Bloomberg Businessweek」

英語の学習に英字新聞を活用する!という話題でオススメできる新聞・雑誌はいくつか挙げられますが、より具体的な実益を兼ねた学習を求めるなら、Bloomberg のような経済・金融の専門誌を購読してみる手もオススメです。

経済誌ならボキャブラリーも情報も仕事に直結するものばかり。ただの英語学習に留まらず、実のある情報が得られます。しかも、最新の情報を一足先に(日本語で配信されるよりも先に)入手できます。

Bloombergの概要

世界の経済金融情報誌 Businessweek

ブルムバーグは金融取引情報の配信事業者として設立され、後に報道・メディア事業を幅広く展開している企業です。雑誌「Bloomberg Businessweek」は、もともとはマグロウヒル(McGraw Hill)が1929年に創刊したビジネス誌で、2009年以降 Bloomberg から刊行されています。

アメリカ発のビジネス週刊紙、発行部数は98万部。世界数十ヶ国・百数十ヶ所に拠点を持ち、現場のジャーナリストが現地の情勢を伝えています。

経済金融の基礎知識が読解のカギ

Bloomberg Businessweek が扱う分野は世界経済、政治、金融が中心です。単語も経済用語が多く登場します。経済・金融に関する知識も備えておく必要があります。

英文は、特に平易な文章が志向されているわけではなく、長文が多めでどちらかといえば難易度は高めです。しかしながら、文章には記者の主張が明瞭に提示される歯切れのよさがあり、骨太な読後感が味わえます。

世界経済への興味関心があれば、読み応えも、学習の充実感も十分に得られる雑誌です。

英語の専門誌を読む、ということは、まだ日本語メディアで報じられていない世界の最新情報をいち早く入手する、という利点ももたらしてくれます。これは密かな優越感に浸れるだけでなく、業界に関与している人にとってはかなりの強みになるはずです。

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旬のニュースをネタに英語を学んでみる

2016年6月下旬はイギリスのEU離脱問題が世界を席巻しました。同時期に刊行された新聞・雑誌は軒並み同問題を取り上げています。

ダブルクオーテーションの扱い方

EU離脱選挙速報 Revenge Would Be the Wrong EU Response to U.K. Exit 2016年6月24日(日本時間)

The U.K. has voted for the “most expensive divorce proceeding in the history of the world,” in the words of U.S. billionaire Wilbur Ross, with BBC projections showing voters backed “Leave” by 52 percent to 48 percent.

【訳例1】
有権者のうち「離脱派」が52%から48%に後退したというBBC予測を受けて、米国億万長者ウィルバー・ロスの言葉によれば、イギリスは「悠久の世界の歴史の中で最も高価な離婚手続き」に票を投じた。

【訳例2】
イギリスは「世界史上最も高くつく婚姻解消の手続き」へと票を投じた――。これは米国の富豪ウィルバー・ロスが、有権者のうち「離脱派」が52%から48%に後退したというBBCの予測を受けて述べた言葉だ。

“” とカンマの扱い

英文において人の発言を引用する場合、double quotation marks を使います。ほぼ日本語のカギ括弧と同様に使われます。引用した発言部分がセンテンスの途中に挿入される場合、引用部分が英文として完結していてもピリオドではなく , (カンマ)を用いる、という点には注意が必要です。

“There’s nothing worse than uncertainty that generates political and financial behavior that can be irrational,” French President Francois Hollande said at a news conference with German Chancellor Angela Merkel and Italian Prime Minister Matteo Renzi in Berlin on Monday. Merkel said “of course we talked about the markets” and “that’s why we believe we need to convey a common purpose.
―― Merkel, Hollande Prod U.K. on Brexit Citing Market Uncertainty (June 28, 2016)

発言の引用でなくダブルクオーテーションが用いられている “Leave” の箇所は、他と区別して際立たせる意味合いです。これも日本語のカギ括弧と同じ使い方。この使い方の場合はカンマもピリオドも打ちません。

withの様々な使いかた

with BBC projections ~の箇所で登場するwithは、それ自体さまざまな意味合いで用いられる前置詞です。with の意味といえば日本語では「~と共に」のような表現が対応づけられますが、文脈によって訳文のニュアンスは大きく代わってくるため、ぜひ「with =と共に」ではなく「with はwith 」と覚えてしまいましょう。

・~とともに、一緒に
Every Sunday, I went to the zoo with my parents in my childhood.
幼少時代、私は両親と一緒に毎週動物園に行った。

・~に賛成
I agree with you.
私はあなたに賛成です

・~を用いて
write with a pencil
鉛筆で書く

・~のせいで
shiver with fear
恐ろしさに震える

などです。withの使い方は多岐にわたるので、ぜひ毎回どのように訳すのが一番しっくりくるかをかんがえてみてください。

主語が複数ある文章に慣れる

EU離脱を受けて British Politics in Turmoil as Benn Calls on Corbyn to Resign 2016年6月27日(日本時間)

As infighting grips the country’s two biggest parties, investors, executives and the EU’s other 27 nations are waiting for the U.K. to spell out the mechanics of how it plans to leave the EU following the June 23 referendum.

国の2大政党が接戦を繰り広げる中で、投資家や経営陣そしてイギリス以外の欧州連合加盟27か国は、6月23日の国民投票を受けて、どのようにイギリスが欧州連合離脱を進めるかについての説明を待っている状況である

複数の主語(複合主語)

この文章では、investors, exexutives and the EU’s other 27 nations の3語がそれぞれ主語として機能しています。続く be動詞は複数を示す are が使われています。

investors も exexutives も nations もそれぞれ複数形ではありますが、これは動詞が複数形であることに直接関係しません。A, B and C のように複数の主語が同格で列挙されていることが要因となって動詞 are は複数形を取っています。主語が「investor and exexutive」でも動詞は複数形になります。

ちなみに、英語で2つの事柄を列挙する場合は A and B のように記述し。3つ以上の事柄を列挙する場合には、A and B and C ではなくて、A, B and C のように、最後に挙げる項目の直前にのみ and を挿みます。

主語が複数挙げられる文章でも、and ではなく or や not A but B のように取捨選択・二者択一の関係で挙げられている場合には、動詞は必ずしも複数形を取るとは限らず、最後に挙げられた主語に一致させます。

Either you  or I am wrong.
君か私かどちらかが誤っている


Bloombergのメリット

Bloomberg はビジネス関連の重要な情報が満載のメディアです。ビジネスリーダーを目指す人、経済界の第一線で活躍したい人、金融・財テクに興味のある人などには、特にオススメできます。もちろん実業界の野心に燃えていなくても十分に勉強になり面白く読める雑誌・メディアです。

Fujisan.co.jpで最新号をチラ見

雑誌定期購読にも、単体で購入するにしても、まずは実際の記事内容を確認してみないことにははじまりません。公式ウェブサイトでニュース記事本文を読んで済ませてもよいのですが、リアル紙媒体の読み心地に近づくために、雑誌の総合的なレイアウトが確認できる紙面サンプルの閲覧をおすすめします。

ここでオンライン書店Fujisan.co.jpが頼もしさを発揮します。紙面をウェブブラウザ上でそのまま閲覧でき、雑誌そのものの雰囲気がかなり具体的に把握できます。

The EconomistTIME、あるいはJapan Times STなど、有益な英語メディアは沢山ありますが、Bloombergのような「より実益に近い」メディアも選択肢に含めてみてはいかがでしょうか。





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