2016年11月8日、世界が見守る中アメリカ大統領選挙が実施されました。結果はドナルド・トランプの勝利。ヒラリー・クリントンを退け、トランプ氏が第45代アメリカ合衆国大統領に就任することと相成りました。
ドナルド・トランプが統率するUSAは一体どうなるのか?国際情勢はどう変わるのか?といった見通しについて、各メディアが色々と展開中です。もう少し議論や見解が煮詰まるまで様子をみたいところ。
weblio英会話コラムは過去に何度か、トランプ氏について報じた海外ニュース記事を紹介しました。どういう内容だったか、いっぺん振り返ってみましょう。内容は多少偏っているでしょうけれど、前評判というか色モノ泡沫候補だった頃の世間の見方を振り返る手がかりにはなるでしょう。
ピーナツ発言
2015年10月、外交問題に関連する話題で「ピーナツ」という表現を使用したことで批判のやり玉にあげられています。
これは在韓米軍の費用負担について言及した文脈で言い放たれた一言。
英語の peanut は「小物」「はした金」という俗な意味があります。
女性蔑視発言
英語で読む時事ニュース:「トランプ大統領候補の女性に対する不適切発言」
2016年夏、もう選挙が間近という頃、トランプ氏は過去の女性関係がほじくり返されて政敵の攻撃材料に使われます。
大統領候補ではなく「不動産王」として知られていた2000年代半ば頃の映像記録に、結婚している女性に性的関係を迫ったことがあるらしいこと、それが結婚間もない頃の発言だったこと、さらに女は男を許す的な男女観を述べていたことなどにより、大統領候補としての資質を問う流れに発展しました。
大統領候補として対決する相手は米国初の女性大統領と目されたヒラリーですから、性別に関する醜聞は相当のマイナス材料になったでしょう。
諸々の虚飾
イギリスのメディア「ガーディアン」(the Guardian)は「 Lyin’ Trump:a weely fact-check」(嘘つきトランプ)と題する連載記事を設けていました。氏の特徴ともいえる過激発言の一貫性や矛盾をつぶさに調べ、発言のブレを指摘しています。
選挙の流れを振り返る
結果が出た後で経過を振り返ることも有益です。気になるキーワードを手がかりに、選挙準備期間中はどのような動向があったかを改めて認識すれば、一連の選挙の流れも違った見え方で映るでしょう。
選挙結果を伝えるニュースでは「Trump’s Triumph」というキーワードが多く見られます。triumph は「大勝利」「征服」といった意味。
大統領就任演説
2017年1月21日、アメリカで大統領就任式典が催され、トランプ氏は正式にアメリカ大統領へ就任しました。
就任式で特に注目されるポイントが大統領就任演説です。つとめて平易な表現ながら力強いメッセージが述べられました。
世界で最も影響力のある地位のひとつであるアメリカ大統領。2010年代後半は選挙戦とは比較にならないほど影響力を持ち、世界的に注目を集めるでしょう。そんな人物の所信表明、ぜひ原文で一読してみてはいかがでしょうか。