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目次
「小説」は英語で何と言えばよい?
「小説」を英語で表現する際にはいくつかの選択肢があります。
この記事では、それぞれの英語訳とその使い分け、さらには実際の例文を交えて解説します!
英語での小説に関する表現を学びたい方は、ぜひ参考にしてください!
「小説」の英語訳①novel
「小説」の最も一般的な英語訳は「novel」です。
この単語は、フィクションの長編作品を指し、多くのキャラクターや複雑なプロットを持つ物語を表します。
英単語の語源を紹介するサイトである「etymonline」によれば、この単語は元々は「新しいこと」を意味する単語から派生しているそうです。
そこから、「最近作られたもの」という意味に派生するので、「作られたストーリー」についての派生をしたと考えられます(所説あります!)
この「新しい」という意味自体は現代では「new」に派生していますね。
Do you ever reread novels?
(小説を読み返すことはある?)
Only if they’re novel to me in some way.
(何か新しい発見がある場合のみね。)
「小説」の英語訳②fiction
「fiction」は、実際には存在しない出来事や人物を描いた文学作品全般を指します。
この言葉は、短編から長編まで、またジャンルを問わずに使用されます。
例えば、「この小説はフィクションです」は “This novel is a work of fiction” と表現できます。
Do you enjoy reading about real events?
(実際に起こった出来事について読むのは好き?)
I prefer fiction; it takes me to different worlds.
(私はフィクションの方が好き。違う世界に連れて行ってくれるから。)
「小説」の英語訳③story
「story」という単語は、短い物語や話を意味しますが、広義には小説を含む物語全般を指すこともあります。
ただし、「novel」に比べて範囲が広いため、文脈に応じて適切な使用を心がける必要があります。
「彼は面白い小説をたくさん知っている」は “He knows many interesting stories” と言い換えることができます。
Is history your favorite subject?
(歴史はお気に入りの科目?)
No, I lean more towards stories. They fuel my imagination.
(いいえ、私は物語の方が好きかな。想像力をかきたてられるから。)
また、短編集は、collection of short storiesということが出来ます。
Do you enjoy reading before bed?
(寝る前に読書するのが好き?)
Yeah, I usually go for a collection of short stories.
(うん、たいてい短編集を選ぶんだ。)
「小説」の英語訳④book
「book」という単語は、小説を含むあらゆる種類の書籍を指します。
この言葉は非常に汎用性が高く、特定のジャンルに限定されずに使用されます。
「彼女の小説はベストセラーの本になった」は “Her novel became a best-selling book” と表現されます。
Have you finished your homework yet?
(宿題はもう終わった?)
Not yet, I got distracted by a book.
(まだ。小説に夢中になっちゃって。)
「小説」の英語訳⑤literature
「literature」は、小説だけでなく、詩や戯曲を含むあらゆる形式の書かれた作品を指します。
この言葉は、特に芸術的または学術的な価値を持つ文学作品に使われることが多いです。
「彼女は世界の文学を研究している」は “She is studying world literature” となります。
Do you prefer watching movies?
(映画を見るのが好き?)
Actually, I’m more into literature. It’s rich with insights.
(実は、私は文学の方が好きなんだ。洞察に富んでいて。)
それぞれの英語訳のニュアンス・文脈の違いまとめ
それぞれのニュアンスと誤用例
1. Novel
適切な使用:
意図: フィクションの長編作品を指す際に使用します。
事例: “She won an award for her debut novel.”
意味: 彼女はデビュー作の小説で賞を受賞しました。
誤用の例:
誤用: 短編集や非フィクション作品を「novel」と称すると、長編フィクション作品との混同を招く可能性があります。
例: 短編集を指して「This novel is a collection of short stories.」と言うと、長編作品であるかのような誤解を招きます。
2. Fiction
適切な使用:
意図: 架空の出来事や人物について書かれた作品全般を指します。
事例: “Fiction allows us to explore alternative realities.”
意味: フィクションによって、私たちは代替の現実を探求することができます。
誤用の例:
誤用: 実際に起こった出来事や事実に基づく作品を「fiction」と表現すると誤解を招きます。
例: 歴史書を指して「This is an interesting piece of fiction.」と言うと、架空の内容であると誤解される可能性があります。
3. Story
適切な使用:
意図: 一般的に、ある出来事や人物についての語られる内容、短編から長編までのフィクション作品を指すことができます。
事例: “Every culture has its own traditional stories.”
意味: すべての文化には、その独自の伝統的な物語があります。
誤用の例:
誤用: 非常に専門的な論文や分析を「story」と呼ぶと、一般的な物語やエンターテインメント作品と混同される可能性があります。
例: 学術論文を指して「I found the story in the journal very enlightening.」と言うと、物語作品と誤解されるかもしれません。
4. Book
適切な使用:
意図: 書かれた作品全般、または印刷・電子形式で出版された具体的な物理的またはデジタルの媒体を指します。
事例: “I prefer reading books on my e-reader.”
意味: 私は電子書籍リーダーで本を読むのを好みます。
誤用の例:
誤用: 音楽のスコアや写真集など、文章が主体でない作品を単に「book」と称すると、内容が文章主体の作品であるとの誤解を招くことがあります。
例: 写真集を指して「This book has beautiful imagery.」と言うと、読むものと誤解される可能性があります。
5. Literature
適切な使用:
意図: 広義には、書かれたあらゆる作品を含みますが、狭義には、特に文学的価値が認められる作品群を指します。
事例: “She studies Russian literature.”
意味: 彼女はロシア文学を研究しています。
誤用の例:
誤用: 使用説明書やガイドブックなど、日常的な参照資料を「literature」と呼ぶと、文学作品と混同されることがあります。
例: 取扱説明書を指して「The literature that came with the appliance was very helpful.」と言うと、文学作品のように受け取られかねません。
たとえば「novel」って言葉はフィクションの長編作品を指すけど、「短編集」や「ノンフィクション作品」を指すと混乱するよね。やっぱり使うときはちゃんと意味を考えて使わないと、誤解されちゃうかも。
似ている単語同士の比較
novelとfictionの使い分け
「novel」は具体的な長編フィクション作品を、「fiction」はフィクションジャンル全般を指します。”novel”は特定の物語を強調する場合に、「fiction」は作品が実際に存在しない出来事や人物に基づいていることを示す場合に使用します。
storyとbookの違いと使い方
「story」は具体的な物語や話を指すのに対し、「book」は物理的な書籍や文書を指します。”story”は物語の内容に焦点を当てる場合に、”book”は出版物や書籍としての側面を強調する場合に適しています。
「小説」の英語の発音の仕方とカタカナ表記
各単語の発音記号と、それをカタカナでの近似表記を以下に示します。発音記号は、国際音声記号(IPA)に基づいています。
1. Novel
- 発音記号: /ˈnɒv.əl/ (英国英語), /ˈnɑː.vəl/ (米国英語)
- カタカナ表記: ノヴェル (英国英語), ノーヴァル (米国英語)
- 日本語英語でのカタカナ表記:ノベル
2. Fiction
- 発音記号: /ˈfɪk.ʃən/
- カタカナ表記: フィクション
- 日本語英語でのカタカナ表記:フィクション
3. Story
- 発音記号: /ˈstɔː.ri/ (英国英語), /ˈstɔːr.i/ (米国英語)
- カタカナ表記: ストーリ (英国英語), ストーリー (米国英語)
- 日本語英語でのカタカナ表記:ストーリー
4. Book
- 発音記号: /bʊk/
- カタカナ表記: ブック
- 日本語英語でのカタカナ表記:ブック
5. Literature
- 発音記号: /ˈlɪt.rə.tʃər/ (英国英語), /ˈlɪt̬.ər.ə.tʃʊr/ (米国英語)
- カタカナ表記: リトラチャー (英国英語), リテラチュア (米国英語)
- 日本語英語でのカタカナ表記:リテラチャー
「小説」を使う際によく用いられる表現
表現① write a novel
「write a novel」は「小説を書く」という意味の表現です。
He is planning to write a novel during the summer.(彼は夏に小説を書く予定です。)
表現② read a novel
「read a novel」は「小説を読む」という意味の表現です。
She spent the weekend reading a novel.
(彼女は週末を小説を読むことに費やしました。)
表現③ publish a novel
「publish a novel」は「小説を出版する」という意味の表現です。
The author finally published his novel after years of work.(その作家は数年の作業の後、ついに小説を出版しました。)
表現④ review a novel
「review a novel」は「小説を評価する」という意味で、批評家や読者が小説の内容やスタイルを評価する行為を指します。
She wrote a detailed review of the novel for the literary magazine.
(彼女は文芸誌のために小説の詳細な評価を書きました。)
表現⑤ adapt a novel into a movie
「adapt a novel into a movie」は「小説を映画にする」という意味で、小説を基に映画を制作するプロセスを指します。
The director is famous for adapting novels into successful movies.
(その監督は小説の映画化に成功することで有名です。)
小説のジャンル別英語表現
ここでは、小説のジャンル別の表現方法を一覧で紹介します。
より詳しい解説を読みたい方はweblio辞書へのリンクを貼っていますので、そちらをクリックしてください!
English | 日本語 | Weblio |
---|---|---|
science fiction | サイエンスフィクション | Weblioで解説を読む |
fantasy | ファンタジー | Weblioで解説を読む |
mystery | ミステリー | Weblioで解説を読む |
thriller | スリラー | Weblioで解説を読む |
romance | ロマンス | Weblioで解説を読む |
historical fiction | 歴史小説 | Weblioで解説を読む |
horror | ホラー | Weblioで解説を読む |
young adult | ヤングアダルト | Weblioで解説を読む |
literary fiction | 文学フィクション | Weblioで解説を読む |
non-fiction | ノンフィクション | Weblioで解説を読む |
biography | 伝記 | Weblioで解説を読む |
memoir | 自叙伝 | Weblioで解説を読む |
英語学習者向けの小説読書ガイド
ここからは「小説の英語」ではなく、「英語の小説」について少し書きたいと思います!
恐らくこの記事をよんでいるあなたは英語を学習している人だと思います。
もし、英語をさらに向上させたいのであれば、洋書は英語学習に最適な道具です。
気になる方は、是非このまま記事をお読みください!
英語学習者におすすめの小説タイトル
英語学習におすすめの小説を、難易度別に紹介します。
これらの本は、基本的な語彙と明確な文体を使っているため、英語の読解力を高めるのに役立ちます。
以下のリストは、初級から中級レベルの英語学習者向けの選択肢を提供します。
初級レベル
- Charlotte’s Web by E.B. White
どの年齢層にも適した、心温まる物語。仔ブタのウィルバーと彼を救った少女ファーン・アラブルの絆を描いています。 - The House on Mango Street by Sandra Cisneros
メキシコ系アメリカ人の少女エスペランサの成長を描いた物語。新しい環境への適応と自己発見の旅がテーマ。 - Peter Pan by J.M. Barrie
ピーターパンとダーリング家の子どもたちの冒険を描く、永遠のファンタジー物語。
中級レベル
- The Call of the Wild by Jack London
カナダの極北を舞台にした犬ぞりの物語。犬のバックが主人公で、厳しい自然との戦いを描いています。 - The Alchemist by Paulo Coelho
スペインの羊飼いが夢を追って旅に出る物語。人生の意味と自己実現を探求します。 - Winnie-the-Pooh by A.A. Milne
熊のプーさんと森の仲間たちの日常を描いた、親しみやすい童話集。大人にも楽しめる哲学的な要素が含まれています。
その他のおすすめ
- Nate the Great
子ども向けのミステリーシリーズ。読みやすく、楽しみながら英語を学べます。 - Amelia Bedelia
語の遊びや日常生活のシーンを通じて、英語のイディオムや表現を学べるシリーズ。 - Beauty and the Beast
ディズニーのクラシックな物語。親しみやすい内容で、英語学習に最適です。
これらの小説は、英語学習者が読むのに適しており、楽しみながら語彙力や理解力を高めることができます。
また、電子書籍版がある場合、辞書機能を利用して分からない単語をすぐに調べることができます。
各タイトルの選択時には、自分の英語レベルに合ったものを選んでください!洋書を初めて読む人は少し簡単に思えるくらいがちょうど良いです!