英語の文章の中には、英語以外の言語の語彙が、元の言語そのままの表記や発音で用いられる場合もままあります。外来語と言うべきか、あるいは借用語と言うべきかもしれません。
英文を読んでいて外来語表現に出くわすと、戸惑いや混乱が生じがちです。英語知識をかき乱されないように注意しましょう。遭遇しがちな表現をあらかじめ把握しておくだけでも、勝手は大きく違ってくるはずです。
英語の文章の中には、英語以外の言語の語彙が、元の言語そのままの表記や発音で用いられる場合もままあります。外来語と言うべきか、あるいは借用語と言うべきかもしれません。
英文を読んでいて外来語表現に出くわすと、戸惑いや混乱が生じがちです。英語知識をかき乱されないように注意しましょう。遭遇しがちな表現をあらかじめ把握しておくだけでも、勝手は大きく違ってくるはずです。
英語の名詞は可算名詞と不可算名詞に分けられます。可算名詞は1つ2つと数えられる「数」的性質を指し、不可算名詞はそういう風に数え上げられない「量」的性質のモノやコトに適用されます。
可算名詞と不可算名詞は、それぞれ文法的な性質や文章上での扱いが少し違います。そして、不可算名詞は、日本語の文章感覚では捉えにくい部分です。しっかり把握しましょう。
不可算名詞の感覚や考え方そのものは、そう難しいわけでもありません。特徴や性質を把握し、納得して、表現に慣れてしまえば、無難に突破できるはずです。
物音や動物の鳴き声を音声的に再現したような表現を擬音表現といいます。英語ではこれを onomatopoeia (オノマトペ)と言います。英語にも、日本語ほどではありませんが、オノマトペ的な表現が沢山あります。
日本語の擬音表現と英語のオノマトペとを見比べると、音の響きが全然異なるという点もさることながら、文章上の主な扱いに大きな違いがあると気づかされます。日本語の擬音表現はもっぱら副詞的に用いられますが、英語では動詞にオノマトペ的な役割が含まれている場合が多々あります。
日本語的には「ボコッと-殴る」と(副詞+動詞で)表現するであろう場面は、英語なら「ボコる」と(動詞だけで)表現する。・・・・・・という風に考えてみると、案外、多くの表現がスッと腑に落ちたりします。
上下、前後、裏表、のように相対する語を並べて述べる言い方を対語といいます。対語表現は英語にも沢山あります。たとえば east and west(東西)、boys and girls(少年少女)など。
英語の対語表現と、それに対応する日本語の対語表現とでは、言葉を並べる前後順が必ずしも一致しません。必ず逆順になるとも限りません。日本語では対語で表現するけれど、英語ではもっと別の語彙で述べた方が適切、という場面も少なくありません。その辺の勘どころを少し押さえておきましょう。
英語で「むかつく」と表現する場合、気にくわない、いけ好かない、生意気だ、苛立たせられる、等々、ニュアンスに応じて表現を選ぶ余地がありそうです。
「むかつく」のような物言いは、基本的にネガティブな物言いであり、そうそう口にすべき表現ではありません。場面に応じて適切に述べるにしても、伝わるニュアンスをよくよく踏まえた上で表現を選びましょう。
英会話で Thank you. のようにお礼を言われる機会があれば、「どういたしまして」のような一言をさらに返したいものです。お礼への返答まで含めて一連の会話と考えておきましょう。
日本語の「どういたしまして」に対応する基本的な英語フレーズとしては、You are welcome. が思い浮かびます。まずは、これでも十分でしょう。ただし場合によっては少し堅くてそっけない印象になるかもしれません。
英語表現を場面に応じて選ぶ余裕が出てきたら、もっと気軽・気さくでカジュアルな言い方や、もっと真摯で丁寧な表現を身につけましょう。身につけるといっても表現自体はすでに知っている語彙のはずです。どういたしましての意味で使えると認識しさえすれば、今からでも自在に使いこなせるでしょう。
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英語で「ご飯を炊く」と表現する場合、動詞は「炊く」に対応する特別な表現がないので、特にヒネらずに cook rice と表現することになります。
cook は料理(加熱調理)全般を包含する、すこぶる汎用的な表現です。cook rice で済むというのは楽でもあり、何だか物足りなくもあります。まあ、西欧文化と稲作米食文化との疎遠さを考えると納得せざるを得ません。
食材(名詞)と調理法(動詞)は、往々にして特定の組み合わせで用いられます。たとえば「ケーキ – を – 焼く」、あるいは「うどん -を – ゆでる」、といった定番の組み合わせがあります。こうした組み合わせの発生は共起と呼ばれます。
日本語と英語とでは共起の発生パターンが少なからず違います。これは文化の違いを知る手がかりでもあり、同時に英語表現の造詣を深める良いイトグチでもあります。
英語表現の中には dance a dance や dream a dream というような、同じ単語を反復して用いるように見える言い方があります。もっぱら dream a sweet dream というように形容詞などを含む形で用いられます。
この dance a dance のような表現形式は同族目的語構文と呼ばれます。sing a song なども語形は違っているものの同族目的語構文の代表例に該当します。
同族目的語構文は、かなり文語的な表現です。日常英会話で見聞きする機会はそうそうあるとはいえません。しかしながら英語の「他動詞+目的語」の感覚を捉えるにはよい練習材料になります。そして、英語らしい格好良さがあります。
日本語表現の「お手上げ」は、降参や諦めを意味する慣用表現です。英語でも throw up one’s hands (手を上げる)という言い回しで同種の諦めの境地が示せます。
日本語の「お手上げ」が意味するところは、「どうにも参った」「手の施しようがない」、つまり《困難》《降参》《行き詰まり》の表現。そう考えてみると。throw up ~ 以外にもいろいろと妥当な英語表現が見えてきます。
日本語の「体育会系」という言い方は、文脈によって含意がことなり、なかなか英語では表現しがたい言い方です。英語で「体育会系だよね」と表現したい場面があれば、より平易な、辞書的な、万人向けの言葉に置き換えるような考え方が必要でしょう。
大型台風の影響でスゴい風が吹いていますね、というこの「強い風が吹いている」という意味合いを英語で表現するなら、windy の1語だけでも十分に表現できます。
windy だけだと素っ気ないなら、もっと表現を工夫する余地もあります。おおかた詩的な表現が結構あります。比喩表現なら独自に編み出すのも手です。
多忙をきわめる情況を、日本語では「時間が足りない」と表現しますが、英語でも lack of time (時間の不足)という言い方で同じ趣旨が表現できます。
もっとも、「足りない」という表現に固執するのでなければ、言い換えの余地はいくらでもありそうです。たとえば、「もっと時間の余裕が欲しい」とか、「多忙を極める」「めちゃくちゃ急ぐ」とか。柔軟な発想は表現のひとつのポイントといえます。
日本語には「熱しやすく冷めやすい」という言い回しがありますが、これを英語で表現する場合、おおむね日本語をそのまま英訳する調子で表現することになるでしょう。
「~しやすい」部分に対応する言い方は、「急速に」という意味なら quickly 、「容易に」という意味なら easily 、という風に使い分けられます。熱する・冷めるという部分も、意味ニュアンスに応じて表現を選ぶ余地があります。
「残り」と一言でいっても、誰からも必要とされずに「余ったもの」なのか、それともそのままの状態で「留まったもの」なのか。意味の違いによって、使われる英単語も異なります。
日本語の「気を付けて(ください)ね」という表現は、文脈に応じて意味合いやニュアンスが違ってきます。英語では意味・ニュアンスごとに表現を選べます。
注意を促す意味合い、あるいは、配慮の気持ちを伝える意味合い、等々、場面に応じて表現を選びましょう。悩んだらとりあえず take care か be careful と表現しておけば無難に通じます。
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自分の行いの結果が自分への仕打ちとして返ってくる。日本語では「自業自得」とか「因果応報」とか「自分でまいた種」などのような慣用表現で表現できます。英語にも同様の状況を表現する言い方が複数あります。
ストレートに述べる言い方もあれば、比喩を使った慣用句まで、さまざまな言い方があります。使い所は限られてくるでしょうけれど、英語の言い回しの面白さが感じられるフレーズが満載です。 続きを読む
英語で「ようこそ」「いらっしゃい」というように歓待・歓迎の気持ちを伝える言い方は色々あります。いちばん基礎的な表現は welcome あたりかもしれませんが、いちばんハマる表現は場面によって違います。
日本語の定型表現の訳語を探す切り口ではなく、自分の気持ちを英語で言い表すような切り口で、表現を探してみましょう。そうすると、「来てくれて嬉しい」「来てくれてありがとう」というような率直な言い方が見つかるでしょう。
「人妻」すなわち「自分以外の男の嫁さん」を指す言い方は、ニュアンスが結構くせ者です。いざ英語で表現しようとすると表現しにくい種類の言葉です。幸い、英語で言及する機会はそう多くはないでしょうけど。
当人に向かって直接に呼びかける場合は、横に旦那が居る場面でも、日本語のように「奥さまは~」とは言いません。you 、madam, と言ったり、あるいは名前を用いる呼び方が適切です。
英語で処方箋は基本的に prescription と表されます。また「処方してもらう」といった文章は prescribe という動詞を使って表現できます。