「大人」は英語では adult と表現できます。adult は名詞としても形容詞としても使えます。とはいえ、あらゆる文脈において日本語の「大人」「大人の」に対応するとも限りません。
日本語で言うところの「大人の対応」「オトナの恋愛」「オトナの趣味」あるいは「大人のおもちゃ」のような表現も、adult で表現できないことはありませんが、より趣旨を明確に示す言い方に置き換えた方が、表現としては適切でしょう。
「大人」は英語では adult と表現できます。adult は名詞としても形容詞としても使えます。とはいえ、あらゆる文脈において日本語の「大人」「大人の」に対応するとも限りません。
日本語で言うところの「大人の対応」「オトナの恋愛」「オトナの趣味」あるいは「大人のおもちゃ」のような表現も、adult で表現できないことはありませんが、より趣旨を明確に示す言い方に置き換えた方が、表現としては適切でしょう。
日本語の「喪中」や「忌中」は、英語ではどちらも in mourning と訳されます。mourning が「喪」「物忌み」に相当する語であり、喪に服している状態が前置詞 in で示されます。
親しい人の死を悼み、ある程度の期間を慎ましく過ごす、という振る舞いは、普遍的な人の心です。喪中も忌中も、in mourning も、死を悼むという要素において共通しています。
塗り絵(ぬりえ)は英語では coloring book(s) と表現できます。ほぼ対訳関係にあるといってもよいでしょう。ただし指す対象によっては book(本)ではなく、coloring page 、coloring picture と表現した方が的確という場合も多々あります。
「大人の塗り絵」は英語では例えば adult coloring book あるいは coloring book for adults のように表現できます。
「塗り絵(の本)」は英語では coloring book と呼ばれます。これは固定的な表現といえます。でも「《大人の》塗り絵」という言い方には固定的な表現は特にありません。
「大人の塗り絵」に対応する英語英語としては adult coloring book が最も標準的といえそうです。とはいえ、その他の表現パターンもよく用いられています。
いわゆる「喪中はがき」(喪中ハガキ)を英語で表現するなら mourning card(s) あるいは mourning postcard(s) が穏当でしょう。
ただし、喪中はがきのやりとりは日本の年賀状の慣習を前提とする習わしであり、英語圏では年賀状ともども「喪中はがき」を送る習わしは一般的ではありません。
何の脈絡もなく mourning (post)card とだけ述べると、いわゆる訃報、葬儀法要のご案内、会葬礼状、あるいは、お悔やみのメッセージカードなどと理解される可能性もなくはありません。適宜補足する用意と、状況によっては敢えて話題にしないという割り切り方も心得ておきたいところです。
「糖質制限ダイエット」は、英語では low-carb diet のような表現が一般的に使われています。carb は carbohydrate(糖質・炭水化物)の略です。
学術誌などでは carbohydrate restricted diet という英語表現がよく用いられています。もっぱら食餌療法について論述するような文脈で用いられるお堅い英語表現です。
教育機関などでは carb restricted diet という英語表現が用いられている場合があります。low-carb diet ほどくだけ過ぎず、carbohydrate restricted diet ほどカタくもなり過ぎない、中間的なニュアンスといえそうです。
夏場に就業時間などを1時間ばかり前倒しに設定する「サマータイム」は、アメリカ英語では Daylight Saving Time 、略して DST と表現するのが普通です。
とはいえ「サマータイム」も別に和製英語というわけではなく、イギリス英語ではサマータイム=DST を summer time といいます。
日本の料理に欠かせない「タレ」は、英語では sauce と訳されます。つまりソース。そう割り切って考えましょう。
餃子のタレという風に「何のタレか」を明示する場合、英語でも gyoza sauce のように名詞を直接連ねる形でイケます。
「僭越ながら~」という表現は、いかにも日本的な謙り(へりくだり)ですが、英語の定型的な前置き表現にも同じ意味合いで使える言い方があります。
たとえば With all due respect, ~ (お言葉ですが)、あるいは I do not mean to be rude, but ~ (無礼を承知で申し上げますが)といった言い回しは、「僭越ながら」に対応する表現として使えます。
「僭越ながら」に対応し得る英語の言い方は複数挙げられます。場面と趣旨に応じて使い分けましょう。
「日帰りバスツアー」は「日帰り」と「バスツアー」に分割してそれぞれ英語で考えると上手い表現が見つかります。「日帰り」は、one-day あるいは a day のような言い方で表現できます。「バスツアー」は英語でもそのまま bus tour と表現してしまえます。
いわゆる「市民プール」を英語で表現する場合、「市民」という語にこだわりすぎず、あくまでも意味を汲んで適切な表現を探す考え方が重要です。
あえて「市営のプール」とか「公共のプール」という風に明示する必要もないなら、いっそ単に pool とだけ言ってしまってもよいでしょう。「 pool か、それとも swimming pool か」と検討する方が英語的な考え方かもしれません。
あの人は今」を、日本人が期待する意味合いに即した英語で表現するとすれば、おそらく once-famous celebs のような言い方が最もシックリ来るんじゃないでしょうか。
意味や文の構成からは Where are they now ? の方が無難に広範に使えます。文脈に応じて使い分けられるようになりましょう。
映画などの「実写」「実写版」は、英語では一般的に live action(ライブアクション)と表現されます。英語では「実写」というよりは「生身の人間が演じる」という捉え方であることが窺えます。
個々の具体的な作品を挙げつつ「~の実写版」と表現する場合、いくつかの英語表現で対応させられます。基本的にどの表現も平易な英語で表現できます。
職場で幅を利かせているような女性職員を俗に「お局さま」などと呼ぶ言い方がありますが、これは直接に対応する英語表現がない種類の言い方です。趣旨に応じてかみ砕いた言葉で言い換えましょう。
お局サマといえば、「女性」で「職場において」「威張り散らしている」「往々にして年増」といった人物像が典型です。こうした要素を英語で表現できれば、ひとまず言わんとすることは伝えられます。
「お局さま」という呼び方は親しみを込めつつ揶揄まじりに貶すようなニュアンスが多分に含まれます。内心は横柄な年増だなあとか思っていても、軽々しく「お局さま」などとは言わないにこしたことはありません。 続きを読む
日本の七夕の風習は、西欧にはない(伝わっていない)ので、英語で表現する場合は Tanabata festival のように固有名詞的に述べる言い方が基本です。Festival of the Weaver のように英訳する言い方も一応あります。
日本の七夕のような「伝統行事に関する話題」は、話題にする時期は限られますが、時期をうまく捉えれば特に脈絡なく話題にできるナイスな会話ネタです。
「高所恐怖症」は英語では acrophobia と表現できます。「閉所恐怖症」は claustrophobia。「集合体恐怖症」なら trypophobia 。
英語では接尾辞 -phobia を名詞に付ける形で病的心理傾向の「恐怖症」が表現できます。でも日常会話では have a fear of heights (高所が恐い)というような言い方の方が手頃かもしれません。
「お見合いパーティー」を英語で表現するとすれば、
matchmaking party か、あるいは singles party などの表現が、おおむね妥当といえそうです。
日本の「お見合いパーティー」は、西欧にとっては馴染みの薄い催しです。話題にする場合は多少の言葉を費やして補足説明する必要もありそうです。
「地下アイドル」という表現は日本独特の言い方です。直接対応する英語表現は特にありません。so-called underground idols (いわゆる地下アイドル)と表現する手もアリといえばアリですが、補足説明が必要でしょう。
マンガやアニメの界隈では「日常系」というジャンル区分がしばしば用いられますが、この「日常系」は英語では slice of life と呼ばれています。「日常系アニメ」なら slice-of-life anime と表現できます。
日常系は、おおむね平凡な日常、その中で起こる普通の出来事を抜き出して淡々と描くような作品ジャンルです。slice of life(人生の1コマ)という表現は中々に言い得て妙といえるでしょう。
上座(かみざ)・下座(しもざ)は意外と英語に訳しにくい表現です。穏当な英語表現としては、「上座」は (the) seat of honor と表現できそうです。結局のところ「どういう位置づけの席か」という趣旨を伝える工夫が必要です。
賓客には最もよい席に座ってもらう、という配慮は、もちろん海外文化にもあります。とはいえ意識する機会は、おおむね会食や会談といった場面に限られてくるでしょう。